歯科健診のススメ

健保はどうして健診を勧めるの?

健保組合は、皆さま(被保険者)と皆さまがお勤めの会社(事業主)からの保険料をもとに、皆さまへの医療費給付のほかに、皆さまの健康増進・維持のため、特定保健指導や各種健診(検診)の補助、たばこ対策などといった独自の事業(保健事業)に取り組んでいます。ぜひ、健保組合の保健事業を積極的に活用して、皆さまご自身の健康づくりにお役立てください。

歯科健診はどうして必要なの?

歯の喪失原因は、虫歯と歯周病が主な原因です。
幼児学齢期には虫歯予防が一番必要ですが、成人期の私たちには虫歯予防よりも歯周病予防が必要とされています。虫歯には痛みという自覚症状が現れますが、歯周病には痛みなどの自覚症状がない場合が多く、気づいた時には手遅れになることもあります。
歯科健診では、虫歯の診査がメインだと思われがちですが、虫歯の他に歯周病の有無や、その進行状況をプロである歯科医師の目で診査してもらえます。だから、半年に1度は健診(診査)してもらうことをお勧めします。

歯周病ってどんな病気?怖いの?

とても怖い病気です。
歯周病は、歯と歯茎(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が歯肉に炎症(歯肉炎)を引き起こし、痛みもなく進行した後、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かして歯をグラグラにさせ、歯が自然に抜け落ちる病気です。歯が失われると、咀嚼(そしゃく)が上手くできなくなり栄養摂取の偏りや、筋力の衰えからくる誤嚥(ごえん)にもつながります。
歯肉炎の段階で気づき、ケアができていれば歯を失うことはありません。「歯肉が腫れている」「口臭がする」「歯茎が下がった気がする」「歯が長くなった気がする」「歯と歯のすき間が目立ってきた」「口内がネバネバする」「ブラッシングで血が出る」などの症状がある場合は、絶対に放置してはいけません。

 歯周病は万病のもと、細菌感染症でもある

歯周病の原因の歯周病菌は、歯茎に炎症を起こして毛細血管を壊します。そこから歯周病菌や炎症物質が血液に侵入し全身をめぐり、さまざまな病気を引き起こしたり悪化させたりします。正に細菌感染症です。

【歯周病が因子となり、発症や悪化を招く病気群】

  1. 脳:脳梗塞・認知症
  2. 肺:誤嚥性肺炎
  3. 心臓:狭心症・心筋梗塞
  4. 骨:骨粗しょう症
  5. 子宮:早産・低体重児出産
  6. すい臓:糖尿病

【歯周病は糖尿病の合併症の1つとも言えます】

歯周病と糖尿病は相互に悪い影響を及ぼします。歯周病はインスリンの働きを低下させ糖尿病を進行させたりします。糖尿病は免疫力を低下させ歯周病を進行させます。様々な病気の因子でもある歯周病は細菌感染症であり、この負の連鎖を断ち切ることがとても重要です。

歯は痛くないんだけど?

歯周病は歯が痛くなりません。それよりも、進行が進んでいる歯周病に気づかないことの方がもっと痛い!
健保組合の歯科健診補助では、年度内1回は無料で受けられます。ご自身の口内状態に関心を持ち、歯科健診を習慣化して虫歯と歯周病予防に努めましょう!